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ハワイに息づく日本語
 ヒロの町にある「Pacific Tsunami Museum」では、過去に何度も津波に襲われたヒロの歴史と、津波の恐ろしさが紹介されています。元々ヒロで使われ始めた「津波」という日本語が、今では「Tsunami」として世界共通語になっているのは有名な話ですが、ハワイ島ではそれ以外にも多くの日本語が日常的に使われています。今回はそんな、ハワイの日常で耳にする日本語の話を少々。

 右の写真は日本でもポピュラーな「ロコモコ」の発祥地、「CAFE100」。ご存知でない方のために説明すると、ロコモコとは、ご飯の上にハンバーグと目玉焼きを乗せて、グレービーソースをかけたハワイ製丼です。ここでは、チリソースをかけて火山を表現した「キラウエアロコ」等、様々なロコモコファミリーが売られているのですが、その中に、「オヤコロコ」なるものが。ハンバーグの代わりにチキンカツレツが乗っているので、「親子ロコ」なんです。「親子」の意味がわからない人には何のことやらわからないと思うのですが、メニューにははっきり、 「OYAKO Loco」と書かれています。「チキンロコ」と注文しても同じものが出てくるんですけどね。

  島の南にあるワイメアという町には、「TAKO TACO」というメキシコ料理店があります。「蛸+タコス」で「タコタコ」。センス溢れるネーミングですね。実際に蛸の入ったタコスも食べられるそうです。ハワイでは蛸以外にも、「メンパチ」のようにそのまま日本名で呼ばれる魚が多く、ハワイの漁業における日系人の力を思い知らされます。

 夏になるとあちこちのお寺で「BON DANCE(盆踊り)」が催されますし、コンビニやスーパーに行くと、ご飯とから揚げ等がセットになった弁当が、そのまま「BENTO」として並んでいます。醤油が欲しくて「”Soy Sauce”を下さい」と言うと、「ああ、ショーユだろ?」と返されることも。

  長い歴史の中で 、日系人を通してハワイの文化に浸透した日本語。ホノルル等の観光地で使われているものとは違う、ハワイに息づいた日本語。大切にしていきたいものです。明日もオヤコロコを食べます。

(8/8/04)
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