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South
Point で釣る |
ハワイ島のローカルフィッシャーマン達に「この島でどこが一番良いフィッシングポイントか?」と尋ねれば、約9割の奴らが「サウスポイントだろ!」と答えるだろう。ハワイの釣り雑誌の表紙を飾るデッカイ魚の下にも”Location:South Point”と書いてあることが多い。ただ、フィッシングポイントといっても釣り人のために整備された場所はなく、切り立つ崖の上からローカルフィッシャーマンたちが打ち込み、浮き釣り、サビキなど様々な方法で思い思いの釣りを楽しんでいる。ここでは昼夜を通して海に向かって強い風が吹いており、油断していると崖から落ちそうになる。
この強い風を利用した、ユニークな釣り方法もここの名物である。バルーンフィッシングと呼ばれるこの釣り方法は、店で売られているゴミ袋を膨らまして、風を利用して飛ばしたゴミ袋にイカ、アジ、生餌などをつけて沖に流し、大物が来るまでビールでも飲みながら待つ豪快な方法。実際今年に入ってこの方法で150Kg級のカジキを釣り上げたツワモノもいる。この方法で釣れる魚はKaku(バラクーダ)、Uku(アオチビキ)、Ahi(キハダマグロ)、Ulua(ロウニンアジ)、Kahala(ヒレナガカンパチ)、Rainbowrunner(ツンブリ)などである(Rainbowranner以外は全てハワイ名)。これらの大物を求め、他島から釣りをしにくる釣り人も少なくない。
大物だけではなく岩礁にすむ中型魚の魚影も濃く、Ninui(イスズミ)、Aholehole(ハワイの固有種)、Aweoweo(ホウセキキントキ)、Weke(オジサンの一種)、Toau(フエダイの一種)などが釣れ、外道としては巨大なウツボや、たまにウミガメなども掛かり、対応に困る釣り人を見かける。週末ともなると崖の上は家族連れのローカル釣り人で埋まり、他人の釣りも見て楽しんだりと、ハワイ島ならではのホノボノした釣り場である。
Text by Zin (8.10.04 )
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