写真は、島の北部にある Waipio 渓谷。切り立った崖の向こう、水平線の先に山のような影が見えていますが、これは隣の島、マウイ島のハレアカラ山です。
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ハワイ島の西隣に位置するマウイ島は、元々モロカイ、ラナイ、カホオラヴェ島と共に一つの大きな島を形成していましたが、陥没と侵食によって現在の形になりました(ハワイ島も将来、マウナケアとマウナロアの真ん中で陥没して、2つの島に別れる可能性があるそうです)。大マウイの中で最も若い部分だった現在のマウイ島にあるハレアカラ火山は、その昔人間がハワイ諸島に辿り着いた頃、まだ火山活動を続けていたといわれています。標高3000mを超えるこの山は、天気の良い日にはハワイ島北西部からも見ることができます。
西隣にはマウイ島、では東隣はどうでしょう。現在のハワイ諸島で最も若く、最も東に位置するハワイ島ですから、当然東隣には何もありません。ところが、海面の下では、次の島となるべく海底火山が成長を続けているのです。
ロイヒ(Lo'ihi)と呼ばれるこの海底火山は、海底から3600m以上、海面から900m以下の深さまで成長していて、数万年後には新しい島になる可能性があるそうです。さらに、このまま現在のペースで成長を続ければ、マウナロア以上のサイズになるのではないかという期待の星なのです。
↑ロイヒの成長に対する期待度をわかりやすく表現したイメージ図
楽しみですね!
(8/29/04)