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マウナケアは世界一高い山?

マウナケア山頂付近に並ぶ望遠鏡
 ハワイ島には、4つの大きな山があります。島の北西にあるコハラ山(標高約1670m)、 西部に位置するフアラライ(2521m)、ハワイ語で"長い山"を意味するマウナロア(4169m)、そして"白い山"と呼ばれるマウナケア(4205m)は、海底から測定すると世界一高い山だと言われています。

 ・・・海底から測定?

 いやいやちょっと待てよ、と。海底から測定ってなんじゃそりゃあ。あなたはこう思うでしょう。おかしな話だ。海底から測れば富士山だってチョモランマだってもっと高くなるはずだ。そう思うでしょう。ところがどっこい、そこんとこなかなか複雑な事情があるんです。

 地球の表面にある「地殻」と呼ばれる層は、「大陸地殻」と「海洋地殻」に分けられます。そして山は、その地殻の上に形成されます。「標高」は平均海面から測った高さを示すので、地殻上に形成された山の純粋な高さではありません。厚く海面の上まで出ている大陸地殻上にある山と、海底にある海洋地殻から育った山を、海面からの高さで比べられちゃたまったもんじゃないのです。以上の話をわかりやすく表現すると下の図のようになります。


↑地殻と山の関係をわかりやすく表現したイメージ図

 チョモランマさんが立っているのが、主に花崗岩から成る分厚い大陸地殻。マウナケアさんの足元にあるのが玄武岩から成る薄い海洋地殻。地殻の下から吹き出たマグマが固って大きくなって、海面に出るまでに成長したのがこの大きなマウナケアさんなのです。海面からの高さではチョモランマさんに負けていますが、そのポテンシャルはマウナケアさんの方がはるかに大きいのです。

(7/2/04)
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