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ハワイ島の気候(3)
 「ハワイで、スキーができる」と聞いても、多くの人はピンとこないのではないでしょうか。常夏のハワイでウインタースポーツ、馬鹿言ってんじゃないよと、そう思うでしょう。ところが実際、できるんです。ハワイにも雪は降るんです。今回は、ハワイ島の誇る4000m級の山々、その頂上付近の気候についてお話します。

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3.山の上

 山頂の気候は、基本的に乾燥しています。年間を通しての降水確率は10%程度。これは、貿易風によって作られた温度の壁(標高約1800m)が、雲が高い位置まで上るのを防いでいるからです。 湿った空気は低い位置に雨雲を作り、結果として山頂はよく晴れます。 ただし、いくら常夏とはいえ、ハワイにだって季節はあります。11月前後から2月頃までの間は、北西にある低気圧の活性化等の影響で、貿易風が弱まります。こうなると山頂まで雲の掛かる事が多くなって、気温の低い高地では雪が降るのです。


 上の写真は、雪の積もった Pu'u Hau Kea (ハワイ語で雪の丘という意味)。マウナケア山頂にたくさんある小山の一つで、雪が積もると大勢のエクストリーム・スキーヤー、スノーボーダーがやってきます。手前は岩がむき出しになっていますが、滑った跡を見る限り、どうやって止まったのか、止まった後どうなったのか、心配になりますね。この写真を撮った時はほとんどの人が滑り終わっていて、なぜか男も女も水着姿でした(冬の山頂は風が吹けば体感気温マイナス℃になります)。まさにエクストリーム。

 さて、 ハワイ島には11の気候帯があるという話を以前書きましたが、他の島を含む「ハワイ諸島」全体としては亜熱帯気候に位置づけられています。ハワイなんですから当然ですよね。ところが山頂は


気候なんです。


  立派な寒帯(参考)ですね。ハワイなのに。いいですねー(言葉の響きが)。

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  以上で気候の話は終わりです。質問や、もっと詳しく知りたい事などありましたら、こちらからお気軽にどうぞ!

(12/5/04)
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